
店舗:のとジン&のトニック
( Brand Story )
ライススピリッツに、珠洲市産の柚子をはじめとする8種類のボタニカルで香りをゆっくり丁寧に蒸留し、爽やかな清涼感と能登の里山里海を感じさせるアロマに仕上げた「のとジン氣」。地域の魅力を凝縮して作られた新しいお酒に込めた思いをお聞きしました。
お話を聞いた方
「かつて私たち日本人が大切にしていたものがたくさん残る能登の宝物をボトルに詰めてお届けできたら、どんなに素晴らしいだろう」そして、「一人でも多くの方に能登の地を訪れていただけたら、どんなに未来は明るいだろう」そんな思いで、2021年1月から蒸留酒・炭酸飲料の企画製造販売を開始。
2024年1月の能登半島地震により珠洲市で被災、同年9月の豪雨の影響を受け、珠洲市の事務所での継続的な事業運営が困難になり、富山県黒部市に新しく拠点を開設。
現在は、黒部市に蒸留所を開設すべく活動中。
○ Index
まずは、クラフト・ジン「のとジン氣」開発のエピソードを教えてください
実は、現在の「のとジン氣」の前に、2022年に「のとジン」という商品を発表したのが最初です。
「奥能登の魅力をボトルに詰めてお届けしたい」という思いから、能登の景色が浮かぶような爽やかな香りとソフトな飲み口でどこまでもやさしいクラフト・ジンを作りました。
あるものがないけど、ないものがある所。空に輝く星空、香る緑の里山、蒼く豊かな里海。交わす言葉、やさしい笑顔、あたたかい真心。私たちが忘れてしまったものがまだ残っているところ。そんな日本の原風景が残る能登の良さを感じて欲しいと思いを込めて、お届けしていました。
「のとジン」商品ページへ >
現在の「のとジン氣」には、どの様に変化したのでしょうか?
当初の「のとジン」はイギリス・ウェールズで蒸留を行っており、麦を中心とした穀物由来のニュートリ・グレイン・スピリッツを使用していたのですが、2024年に「正真正銘のジャパニーズ・ジンとして生まれ変わらせたい」という思いから国内蒸留へ転換。千葉県野田市のTLピアス蒸溜所での蒸留に切り替えました。その際、より日本らしさを表現するために、使うスピリッツもライススピリッツに変更し、商品名も「のとジン氣」にしました。
かなり思い切った転換ですね!商品名に加えた「氣」にはどの様な思いを込められたのでしょうか?
「氣」という文字は、「米」が付いていることに加えて、日本古来から受け継がれてきた生命力やエネルギーを表す漢字です。
漢字を分解して見ると、象形文字である「气(きがまえ)」と「米」から成り立っています。「气」は、雲や蒸気など、形のないものを表し、一方「米」は、稲穂の象形であり、生命力やエネルギーの源を意味しており、天地を巡るエネルギーや、生命を育む力、さらには人の心や感情といった、目に見えない力や状態を表現するのに使われてきたそうです。
「ライススピリッツを一言で表すのにこれほどわかりやすい文字は無い!」と思いました。「のとジン氣」の味わいを通じて、お米やお米づくりを大切にしてきた日本人、奥能登の人々にも、思いをはせていただけたら嬉しいです。
ライススピリッツとしてお米由来のお酒にこだわったとのことですが、能登のお米には特徴があるのでしょうか?
輪島市白米の白米千枚田に代表されるように、能登は米づくりの歴史が深い土地です。
能登の地形は平野が少なく、海と山の距離がとても近いのですが、人々はそのような土地であっても、少しでも耕作できるようにと長年かけて工夫をしながら稲作を行ってきました。また、数少ない平野部でも水を確保するためのため池がそこかしこにみられます。こうした土地との繋がりは、先人の方々の長年培った知恵がつまっています。
そして能登には、田の神をもてなすための収穫と祈念の祭祀である「あえのこと(※)」という、日本の中でも他の地域では類をみない独自の神事が現在まで受け継がれています。
能登はお米づくりととても結びつきが強い土地なのですね。
そうなんです。何世代にも渡って受け継がれてきたお米づくりや、わらを活用したお米を中心とした生活の知恵が能登の生活には自然と流れています。そうした生活の中から自然と受け入れられてきた田の神を敬う「あえのこと」など、目に見えないものに対する敬意も能登での暮らしの中に自然と息づいています。
もちろん、能登はお酒づくりも盛んな地域でもあり、様々な銘柄がそれぞれの地域で愛されています。そんな能登の米とお酒が組み合わさった「のとジン氣」が能登を知っていただくきっかけになればいいなと、願っています。
※あえのこと:奥能登地域(輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)の各家ごとに伝承されてきた農耕儀礼で。稲の生育と豊作を約束してくれる「田の神」が、 あたかもそこに実在するかのように、自宅に招いてもてなす
最後に、ジンの風味付けに使うボタニカルにもこだわりがあると聞きました。
詳しく教えていただけますでしょうか?
はい。香り付けのボタニカルには、能登の里山から、柚子の皮・月桂樹の葉(ローリエ)・榧(かや)の実・黒文字の小枝の4種類を。それに加えて、ジュニパーベリー・カルダモンシード・コリアンダーシード・メドウスウィートの合計8種の果実&スパイスをバランスよくブレンドしています。ボトルを開けた時、氷に垂らした時に立ち上がる香り楽しんでいただきたいです。
ベースを思い切ってライス・スピリッツに切り替えて、飲み応えのあるボディのしっかりした味わいになったことで、「のとジン氣」が持つ個性を失うことなく、様々なアレンジにも適したお酒になりました。お米の力を借りることで、より能登らしさを表現できるようになっているかと思います。
風に香る爽快感はそのままに、能登の里山の風味をより一層楽しんでいただければうれしく思います。
正真正銘の国産ジャパニーズ・ジン「のとジン氣」、ぜひお楽しみください。
クラフト・ジン
能登の景色が浮かぶような爽やかな香り。
想像していたジンとは全く違うソフトな飲み口。
まさに能登のような、どこまでもやさしいクラフト・ジン。
ライススピリッツ由来の力強いボディのしっかりした味わいと、8種類のボタニカルによる軽やかな香りをお楽しみください。
商品ページへ
「のとジン&のトニック」全ての商品はこちら >